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命中75%は当たる

主にxy・orasの育成論の【記録】を目的としています。サンムーンに向けて、温故知新の精神で。

フライゴンの生きる道。第6世代育成論まとめ


(11/15追記)祝!サンムーンで!フライゴンが!なんと!【りゅうのまい】を習得!!!

第7世代でようやくドラゴンタイプとしてまともな強化をしてもらいました。

(貰うなら蝶の舞だと思ってたよ、ごめんよフライゴン)

これによりガブリアス、霊獣ランドロスとの明確かつ強力な差別化要素を得ました。


…でも、うーん…

耐性が優秀なので舞う暇は幾らでもどこでも作れますが、舞ってもエースとして全抜きできるほどの火力出せるかどうか…

ランク+1逆鱗でも指数はたった45,090です。

積みサイクルには十分組み込めますが、フライゴンの場合は基本的には火力補助というより、拘らずに速度補強をできるという考え方の方が良さそうですね。間違いなく弱くはありませんが、ガチパの積みエースにするには種族値が足りてません。カイリューの壁が厚いです。

まあポケモンにおいては“相手が想定すべき択が増える”というだけで絶対的な強化なので喜ばしいことですけどね。

龍舞するならAS珠フライゴンですかね。




書きたかったポケモンは書ききってしまった感があるので、既にある種の充足感に包まれております。

第6世代は育てたかったのに環境最前線に喰らいつける型を思いつけなかったばかりに育てられなかったポケモンも多く(またはパーティバランスの観点から候補から排除したり他に適したポケモンがいたり)、そういう意味では心残りもありますけどね。
ただマイナーなだけのポケモンやただ地雷的な型に関してはむかーーしからたくさん育ててまして、第6世代ではモチベーションが上がらなかったんですよね。どうせ局所的にしか活躍できませんし。
ガチ環境でガチで通用する、そう確信したポケモンばかりを育ててました。そして、そういうポケモンのみを記事に残しています。



第3世代、オリジナルのルビー・サファイアで初登場した非600族のドラゴンポケモンです。
映画で活躍をしたりラティ兄妹に差し替えてエメラルドのオープニングに登場したり、第3世代の看板ポケモンとして推されていた印象が強いポケモンです。第4世代におけるルカリオみたいな立場でしょうか。総選挙においても100位内に残るなど、人気の高さも伺えます。
知り合いはビジュアルがあまり好きじゃないようなんですが…見た目も良いですよね?
何となく【エルマーとりゅう】を思い出すのは私だけじゃないと思います。


フライゴンは対戦の歴史においては比較的日陰の存在でした。(否、現在進行形で日陰です。)

第3世代では強いドラゴン技がなかったこと、また当時の仕様でドラゴンの攻撃属性が【特殊】だったことから、ドラゴンタイプというより地面タイプとしての側面が強いポケモンでした。
高いSからタイプ一致で地震を撃てるポケモンは当時はダグトリオしか居らず、よく【こだわりハチマキ】を持って使われていましたかね。
バランスよくまとまったステータスを持ち、さらにドラゴン・地面で特性浮遊を持つ独特なタイプ相性は当時から注目され、重宝されていました。(空を飛んでも雷が当たらず、穴に潜っても地震が当たらない、というアウトローのような性能は当時意味もなくワクワクさせられました)
両刀も可能な種族値のため、ソーラービームや大文字を覚えさせて晴れパで運用した人もいると思います。
この世代までは、スペックは足りないながらも圧倒的な個性を発揮できていました。しかし、そんな環境も第4世代で一変します。

第4世代では永遠の(一方的な)ライバルであり、第6世代で主人公の冠を得たガブリアスが登場します。ドラゴン・地面の複合タイプであり、600族、高速アタッカーとして十分なS102、A130という高い攻撃性能、タイプ一致で広い範囲を殲滅でき、最低ラインのCにより役割破壊も可能。さらに高いHから無振りでもそこそこの耐久を誇り、特にB方面は下手な物理受けより高い種族値を誇っている。もう非の打ち所がないですもんね。理想的なアタッカーです。フライゴンが霞むのは火を見るより明らかですね。
そういった事情により、第4世代においてフライゴンの採用率は激減しま……せんでした。
元より採用率が高くなかったという(悲しい)事情がひとつ、そして当時、今現在まで盛んに続くポケモンオンライン対戦の先駆けとなった【ポケモンバトルレボリューション】において、【高種族値は悪】【高スペックポケモンは悪】といった風潮が蔓延し、ガブリアスの採用率が伸びなかった事情も影響しました。バンギラスの【すなおこし】と組み合わせる、いわゆる【砂ガブ】が非常に嫌われていて強烈にヘイトを集めていたことも無視できません。近年ポケモンを始めた人には伝わりづらいかとは思いますが、当時のガブリアスは【悪代官】と呼ぶに相応しいポケモンでした。個人的には【主人公】の冠は未だに違和感を覚えます。
まあ、ガブリアスの採用率が伸びなかったと言っても第4世代の【結論パ】の固定メンバーとされる程度にはガチ勢と俺tueee勢の間で使われていましたけどね。

そんなわけでして、そんなガブリアスを敬遠してフライゴンを使用するロックな層が一定数いました。
当時の主流はほぼ全てのガブリアスボーマンダにタイマンで勝てる【龍星群+電光石火@気合いの襷】のフライゴンでした。AとCの種族値差や技威力の関係からCSベースであっても【だいちのちから】よりは【じしん】が好まれていました。
また、ガブリアスにはない【とんぼがえり】を活用した型や、その派生として【こだわりスカーフ】を巻いた個体もよく使われていました。
個性的で優秀な耐性と技範囲の広さから、どんなパーティにもすんなり入ることができるので、いわゆる【中堅パ】での使用率は高めだったのではないでしょうか。

第5世代では【レーティングバトル】の実装によりガチ志向のポケモントレーナーが増加。高スペックは悪、という風潮も時間と共にかなり薄れ、ガブリアスの採用率の増加とともにフライゴンの採用率は激減していきました。
【さめはだ】により強化されたガブリアスと異なり、フライゴンは特に強化されなかったことも影響しています。
従来通りの襷龍星群+フェイント型で、当時隆盛の時を迎えていた天候パのキングドラドリュウズに有利は取れました。が、後続に控える天候起動役のポケモンには勝てず、また雨下のナットレイやサンダーにも安定して勝てませんでした。
その他ナットゲル(ブルンナット)やクレセローブなど、逆立ちしても勝てないような相手が数多く現れ、そのスペックの低さが露呈しました。ここに挙げたポケモンの多くには新600ドラゴンのサザンドラが似たような動きで有利に立ち回れたこともあり、フライゴンの立場はどんどんなくなっていきました。
しかし個性的で優秀な耐性は健在であり、相性補完の観点と【とんぼがえり】によるサイクル回しを期待してパーティに登用する人も一定数いました。この点に関しては霊獣ランドロスという強力なライバルが立ち塞がりますが、差別化等については後ほど触れると思います。
また、【はねやすめ】を覚えられたこと、比較的物理に強い耐性を持っていたこと、フライゴンに繰り出されるポケモンに毒々がよく刺さったことから、耐久型フライゴンも考察されていました。今でも稀に見かけるでしょうか?

第6世代に入ってもフライゴンにとっては状況はあまり好転しませんでした。
メガポケモンの追加によって低スペック気味なポケモンの立場がキツいものになったのはもはや語るに及びません。
環境の高速化や高種族値化が進み上から高火力で潰されるようになったのも、行動回数が生命線のフライゴンには向かい風です。その点に関してはフライゴン自身もスカーフをよく持つことと後述の突撃チョッキのお陰である程度カバーされてはいます。
数少ない良かった点としては、天敵【雨パ】が激減したことと【とつげきチョッキ】の追加が挙げられるでしょうか。見方を変えればメガポケモンの追加も、フライゴンにとっては逆に有り難かったかもしれません。
これらの要素により、環境の中でフライゴンの持つ役割がやや変化していったように感じます。

まずは【とつげきチョッキ】、これにより特殊誤魔化しの役割が増えました。元々炎・電気に耐性があり、スカーフ型等でそれらを始めとした特殊に繰り出すことはありましたが、採用率の高いめざめるパワー氷や冷凍ビーム、並程度しかない耐久により安定した後出しは困難でした。
しかし、突撃チョッキを持つことでそれらの攻撃を確2以下に抑え、後出しの安定化を実現しました。元々フルアタ適性の高いポケモンであり、無理なくチョッキを持てることも良かったです。
チョッキ型はとある実況者の方が使って有名になりましたが、フライゴン使いの方なら自然と辿り着く型のひとつではないでしょうか。地面タイプにチョッキを着せるのは第6世代のトレンドのひとつでしたね。
メガポケモンの追加はフライゴンにとって一つの向かい風であり、要求される火力ライン耐久ラインが全体的に底上げされたことで、相対的にフライゴンは弱体化しました。しかし味方メガポケモンの存在は追い風であり、元々エースを務めるより蜻蛉帰りによるサイクルサポートを得意としているフライゴンにとっては、自身の火力の低さを多少気にしないで済むようになる飛び抜けたエースポケモンの存在は数字以上に大きかったです。何より【蜻蛉によるサイクルサポート】を役割とした瞬間にガブリアスが比較対象から外れるのです。決して劣化ポケモンではありません。安易に劣化と切り捨てる人はポケモンの本質を見誤ってます。蜻蛉帰りを“メインに”採用することで名実共に別のポケモンとなるので、どんな型であろうと差別化を意識する必要はなくなりました。(第5世代までも同様に大きな差別化点にはなっていましたが、エースが場に及ぼす影響は第6世代のメガポケモンの方が遥かに大きかったです)
つまりフライゴンに合った強力なメガポケモンの選択がそのままフライゴンの相対的な強化にも繋がるので、メガポケモンの選択はより一層重要になってきます。
ガブリアスとの差別化点としてよく挙げられる(地震が無効なため)【相手からの逆鱗を誘発する】点や【地面と電気を無効にする】点を意識すると自ずと方向性は見えてきそうです。


ここでフライゴンのスペックをおさらいしましょう。

タイプ:ドラゴン/じめん
特性:ふゆう
種族値:80-100-80-80-80-100
無効:じめん、でんき
半減:いわ、どく、ほのお
弱点:ドラゴン、フェアリー、こおり

主な物理技
逆鱗、地震ストーンエッジ、岩石封じ、馬鹿力、蜻蛉帰り、炎のパンチ、雷パンチ、フェイント
主な特殊技
龍星群、大地の力、大文字、ギガドレインソーラービーム、爆音波、虫の抵抗、
その他の技
地割れ、羽休め、毒々、追い風

目につくのはやはり優秀な耐性と平坦な種族値ですね。
メジャー所の攻撃に対して抵抗を持ち、弱点タイプは持ってるポケモンが非常に分かりやすいタイプばかりです。めざめるパワーも威力低下とジュエル廃止により持ってるポケモンは限られてきています。有利対面と不利対面がはっきりしている為、対面操作は比較的得意そうです……が、相手に与える負担が小さいせいで有利対面でも相手が平気で居座ってくることもあります。【先行蜻蛉】を撃つ際には気をつけましょう。
種族値は正しく可もなく不可もなく。スカーフを持てる最低限のA、弱点をつけば其れなりなC、高速に一歩足りないが激戦区に食い込むS、並の耐久。ポケモンは尖ってるところがある方が活躍できるゲームですので、そういった点ではあまり褒められない種族値バランスです。
キュウコンのように尖った側面や優秀なバッドステータス技、優秀な積み技があれば良かったのですが、それも無いので持ち物でカバーする他ありません。つまり拘り系アイテムや突撃チョッキですね。ゴツゴツメットも今後の環境次第では有り得ると思います。羽休めと合わせて相手のHPを削ることができます。ラムも一見ラムサザンドラやラムファイアローのような使い方ができそうですが、現状では種族値がついてこれるか、氷4倍が響かないかなど不安要素が大きすぎて現実的ではなさそうです。


これらのことを踏まえた上で、第6世代で実際にどんな型があったのか見てみましょう。


【襷フェイント基本型】
性格:C補正かS補正
努力値:CSベース
確定技:りゅうせいぐん/じしん/フェイント
選択技:げきりん/だいもんじ/ストーンエッジ/がんせきふうじ/ばかぢから/どくどく/おいかぜ

古き良き襷フライゴンです。
…が、第6世代では姿はあまり見なくなりました。理由は前述したように“尖ったところがない”からですね。
C80からの龍星群の火力はたかが知れており、弱点(つまりドラゴン)ポケモンを倒すのが精一杯で、高スペック化が進んだ環境には付いていけませんでした。
個人的には第7世代では余程のことがない限り絶滅する型だと思っており、ここに書くのも悩んだくらいですが、①タイマン性能は一番高い型であり汎用性もカスタマイズ性も一応確保できること、②持ち味の技範囲の広さを活かせること、③恐らく一般にはまだ襷フェイントのイメージも残っているであろうこと、といった理由から残しました。書いてないと「なんで無いの?」と思う方もいると思いますし。
この型の一番弱い点はただでさえ火力のイマイチな龍星群が連打できない点ですね。言うまでもありませんが。大文字のような連打の効く高火力技があればまた評価も変わったかもしれません。が、第7世代で連打の効くメインウェポンが追加されるとも到底思えないので、絶滅危惧種に指定しました。
そもそも龍技+先制技ならサザンドラカイリューの存在も目の上のタンコブです。彼らに勝てる点が襷フライゴンにどれほど存在するのでしょうか。
この型で知ってもらいたいことはひとつ。今日のテンプレは明日のテンプレ足り得ないということです。
今まで活躍しなかったポケモンでも、環境と型次第では活躍する芽があるということです。
ポケモン育成で大切なのは温故知新の精神とフロンティアスピリットです。
フライゴンの良かった点と悪かった点を知っておけば、今後の育成の手助けとなりましょう。

蝶の舞ください。



【物理スカーフ型】
性格:いじっぱりorようき
持ち物:こだわりスカーフ
努力値:ASベース、S削って耐久調整
確定技:じしん/とんぼがえり
選択技:げきりん/ストーンエッジ/ばかぢから/ほのおのパンチ/じわれ

何の変哲もないスカーフ型ですが、フライゴンの長所を如何なく発揮できる型です。事実oras時点ではスカーフ所持率が一番高くなっています。
明確な仮想敵が居ない限りは逆鱗までは確定になるかと思います。スカーフフライゴンは火力を求めるポケモンではありませんが、スカーフ型は奇襲型でもない限りはスイーパーの役目を担って貰うのがセオリーです。スカーフで特殊はどう足掻いても火力足りません。
立ち回りとしては、スカーフ蜻蛉ルチェン型ポケモンのセオリー通りに先鋒に投げてアドバンテージを取りに行ってもいいですし、優秀な耐性を利用し後投げからサイクルに介入してもいいでしょう。主な役割は対面操作と、それに伴いエースを数多く場に降臨させサイクル内で撃ち逃げをさせることです。龍ストッパー、炎ストッパーも担ってもらいます。
意地っ張りと陽気では確定数にズレが生じる仮想敵が多いです。具体的には性格補正をかけなければガブリアスやゲンガーに対して逆鱗で確定を取れません。また、馬鹿力で無振りメガガルーラに対して最低70%のダメージを与えることができ、これはゴツゴツメット2回と合わせることで確定を取れる数字です。元々火力がギリギリなポケモンなので、実戦では性格補正が欲しくなることは多いです。(H調整を施したメガサーナイトには、性格補正をかけなければ蜻蛉+地震で確定を取れなかったり)
しかしこれは飽くまで単体性能に目を向けた結果なので「少し火力が足りない程度なら蜻蛉帰りや後続でカバーすればいいや」と思ったり、メガバシャーモウルガモス、メガリザードンなどを重く見る場合は陽気にしましょう。後述しますが、他にも見れる範囲がグッと広がります。メガゲンガーやサンダー、メガクチート(威嚇込み)に対する確定数は陽気でも意地っ張りでも変わりません。味方にメガクチートやメガハッサムメガルカリオがいる場合は陽気の優先度が自然と上がると思います。
ステロも半減なので耐久調整をする具体的なメリットはそう多くありませんが、役割上攻撃に合わせて後出しすることが多く、耐久が多いに越したことはありません。先制技が飛び交う環境ですし。敢えてラインを決めるのであればH28-D4振りで無振りサンダーのめざ氷を確定耐え、H96-B4振りで陽気メガガルーラ猫騙し+不意討ちを確定耐えあたりです。

スカーフ蜻蛉帰りをする地面タイプと言えば霊獣ランドロスがいます。フライゴンの差別化対象としてよく名前が挙がるポケモンですね。
実はこの霊獣ランドロスとの差別化はスカーフ型では非常に骨が折れます。特殊な理由がない限りは霊獣ランドロスの方が良いと断言してもいいくらいです。
基礎スペックも特性も霊獣ランドロスの方が優秀ですからね。

差別化としては、まずタイプ相性が挙げられるかと思います。フライゴンは岩を半減、水を等倍に抑えることができ、炎も半減できる。これが差異です。しかし、岩タイプは霊獣ランドロスならばある程度威嚇で抑えることができ、水相手にはそもそもスカーフフライゴンも居座れません。炎技に対しては積極的に繰り出すことは可能ですが、メガバシャーモフレアドライブに後出ししても直後にS逆転から確定を取られるので後出しできず、ファイアローはフレドラ+ブレバを抑えらません。リザXはニトロチャージや鬼火が怖いですし、エンテイにも聖なる炎の火傷の恐怖が付きまといます。つまりメジャー所の炎で安全に繰り出せるのは特殊炎のみであり、リザードンYとウルガモスを余程重く見るのでなければ差別化としては少し弱いです。これは一応第7世代で追加される炎タイプや特殊岩タイプ次第では変化する余地がありますね。

次に種族値です。勝っているのはSのみですね。しかしこれは大きそうです。当たり前ですが調整100族や最速100族に勝つ可能性が高いのはフライゴンの方です。ウルガモスリザードンメガバシャーモといったメジャーな炎タイプの多くは100族なので、その辺りを相手取る上でこのSは重要です。
また、(スカーフを前提として)準速の両者の間や最速の両者の間にいるポケモンの中にはマークが必要なポケモンも多く、そもそも(orasの環境まででは)意地っ張りスカーフが多い霊獣ランドロスフライゴンとでは抜ける相手にかなり差が生まれそうです。

2匹の間にいるポケモンを簡単にまとめました。

最速スカーフフライゴンと準速スカーフフライゴン
+1最速100族、最速スカーフサザンドラ、最速龍舞オノノクス、殻破準速パルシェン
準速スカーフ霊獣ボルトロス、最速スカーフヒヒダルマ
雨下準速メガラグラージ、スカーフ霊獣ランドロス、スカーフ準速ガブリアス

準速スカーフフライゴンと準速霊獣ランドロス
+1準速100族、準速スカーフサザンドラ、最速龍舞オノノクス
準速スカーフヒヒダルマ、最速スカーフFCロトム
+1最速カイリュー、最速スカーフ80族、最速メガジュカイン


こうやって見ると数字以上に差があるのがわかります。
欲張って最速を取りたくなりますね。数は少ないですが最速霊獣ランドロスとの差別化にもなりますし。
しかし、やはり火力が欲しくなる場面は多々あるため、最速フライゴンを取るか準速フライゴンを取るかは個々人の判断によるといったところでしょうか。準速でも十分な範囲を抜けることがわかります。

フライゴンと霊獣ランドロスの最後の差別化点【逆鱗の火力差】(…というかランドは逆鱗持たないので逆鱗の存在そのものですね)も、このS関係を見るに大きく影響してきそうですね。

中速域のドラゴン(特に処理の難しいサザンドラカイリュー)やスカーフシャンデラ、スカーフFCロトム、メガ進化しないバシャーモメガフーディンなどにも上から積極的に逆鱗を撃てます。
地震でも足りているポケモンがちらほらと居ますが、地震で拘るか逆鱗で拘るかを選べることそれ自体もメリットです。足の遅いポケモンに対してもそれは同じです。
しかしこの範囲内に限っても随分と逆鱗の通りが良いため、このことは2匹の差別化にとても有益な情報となります。


まとめますと
・炎タイプへの隙を小さくしたい
・地面以外のメインウェポンを持ちたい
・最速80族〜準速最速100族までのポケモンの処理を安定させたい

この3点の何れかを求める際に、霊獣ランドロスではなくフライゴンの選択肢が生まれるのでしょう。
フライゴンをパーティに組み込む際には、このことを頭の片隅に置いておきたいです。


(すごい当たり前のことを改めてまとめただけ)


この型に限らず全てのフライゴンに共通ですが、相性の良い味方メガポケモンは先ほどさらっと書いたメガクチートやメガハッサムメガルカリオなどの鋼タイプです。

炎、地面タイプに抵抗があり、電気をすかせ、逆鱗を誘えると考えると自然と選択していることかと思います。
鋼タイプはフライゴンの苦手なフェアリー、ドラゴン、氷を半減してくれるので横の並びとして最高の組み合わせですね。
3匹とも使い勝手のまるで違うポケモンなので、2メガ構築で上記3匹の中から2匹を選択するのもありです。
メガクチートならばフライゴンをクッションにして場に多く降臨させ火力を押しつけます。
メガハッサムならばフライゴンと共に蜻蛉×蜻蛉サイクルで相手に負荷をかけ続けます。
メガルカリオならば基本はメガクチートと同じ使い方をしながらも、最終的には相手のポケモン全てをルカリオ圏内に入れるように意識していきます。

さらに上で散々Sラインについて話しましたが、上記の3匹はドラゴンに強く、強力な先制技も有してるため、Sラインをグッと下げて耐久に厚く振るのも悪くありません。(さっきまでの話は何だったのか)
というか環境にいるスカーフフライゴンに意地っ張りが多い理由もそこら辺が関係してますね。準速ASぶっぱ個体というのは私の知る限り多数派ではありませんでした。私はぶっぱ派でしたが。
Sラインの調整は、繰り出し性能を優先するか、対炎タイプや対中速ドラゴンを優先するかによって変わってきますね。

何はともあれ、これが第6世代で最もスタンダードな型であり、ひとつのテンプレでした。
火力の低さを周りでカバーしてあげれば非常に使いやすい型です。まあ、だから第4世代から使われ続けているんでしょうしね。
なまじ攻撃範囲が広いので、第7世代でもそう使い辛くなることはないと思います。



【鉢巻フライゴン
性格:いじっぱりorようき
持ち物:こだわりハチマキ
努力値:HAS調整
確定技:げきりん/じしん/とんぼがえり
選択技:ばかぢから/ストーンエッジ/ほのおのパンチ

何の変哲もないハチマキ型ですが、フライゴンの中では少し異質な型かもしれません。
鉢巻蜻蛉帰りでサイクルを回して最後に鉢巻逆鱗で相手を“崩して”退場します。
意地っ張り鉢巻逆鱗の指数は45090と崩しには幾分足りないですが、鉢巻蜻蛉の17535と合わせることで指数62625となります。臆病メガリザードンYの晴れオーバーヒートが61717なので十分と言えるでしょう。もちろんサイクルの中で負担をかけるという性質上即効性には欠けますが、サイクルはフライゴンの唯一の得意領域です。後続のエースと波状的に相手に負荷をかけ続ける、攻撃的なフライゴンがこの型です。
飽くまでサポートに回ることが多い他の型のフライゴンと比較して、このフライゴンは自分で相手のHPを減らすことに専念するのが非常に特徴的です。
鉢巻蜻蛉+鉢巻逆鱗+鉢巻逆鱗でB特化クレセリアが確定で落ちると言えば、そのポテンシャルが伝わるでしょうか。
陽気鉢巻での馬鹿力で、4振りメガガルーラを68%の乱数で吹き飛ばします。こちらが意地っ張りであれば203メガガルーラを56%の乱数で吹き飛ばします。

はい。
火力足りてないですね。さすがフライゴン
ですが陽気鉢巻逆鱗でもH4振りメガガルーラのHPを70%持っていきます。お馴染みゴツゴツメット2回での確定ラインです。
鉢巻なら意地っ張りHAベースS調整が多いかと思いますが、メガガルーラが憎い人は一考です。
スカーフ型で散々語った差別化ですが、鉢巻型では必要ありません。差別化対象がいません。もしかしたら全ての型で一番差別化を悩まない型かもしれません。
差別化対象はいませんが、フライゴン本来の長所を幾分削ってしまっているので、パーティ構築段階からフライゴンの立ち回りをしっかり意識していきたいです。具体的にはストロングポイントであった対炎性能、対ドラゴン性能が低下しています。上から一方的に潰されることが増えます。よって、メガポケモンはそれらのポケモンに強いポケモンを選択していきたいです。メガギャラドスメガチルタリスメガバンギラスなどが該当するでしょうか。メガはお馴染み鋼タイプにして、後ろにスイクンや化身ボルトロスを控えさせてもいいでしょう。鋼でないメガポケモンはそれぞれ横の並びが特別優れているわけではないので、もう一枠、もしくはパーティ単位での熟考が必要になるでしょう。

ちなみに鉢巻ガブリアスの逆鱗×2≒鉢巻フライゴンの蜻蛉+逆鱗×2です。
逆鱗×2だけでもB特化FCロトムをオボン込みで超超高乱数で持っていけます。
逆鱗×2だけでもB特化メガフシギバナを高乱数で持っていけます。

こう見ると「あれ?ありかな?」と思うでしょう?

ありだと思います。
採用率は現在スカーフが1位ですが、鉢巻もそれに肉薄してもいいと思うんですよね。



【チョッキフライゴン
性格:いじっぱりorようき
努力値:HDベースorHSベース
確定技:じしん/じわれ/とんぼがえり
選択技:がんせきふうじ/ストーンエッジ/ばかぢから/各炎技/各龍技

第6世代で新たにフライゴンのスタンダードに加わった突撃チョッキフライゴンです。
サイクル内で担う役割を対特殊方面に補強・拡張した型になります。【地面タイプのチョッキ型】ということで、動きなどは非常に理解しやすいのではないでしょうか。霊獣ランドロスマンムードリュウズドサイドンホルードと、地面タイプのチョッキポケモンは非常に数が多いですね。フライゴンは氷が4倍なので交代際のめざめるパワー氷だけは注意が必要ですが、ウルガモスメガリザードンYに対して後出しが安定するのは魅力的です。
技のテンプレとしては一応【地震/岩封/地割れ/蜻蛉帰り】になるんですかね?特殊メインに技を組んでも良いとは思いますが、特殊アタッカーや受け相手に繰り出すことを考えると物理中心に組み立てたいです。蜻蛉帰りは枠争いの激しい地面チョッキポケモンの中で個性を出すために確定にしていますが、構築の関係上技範囲を確保したい場合は別に切っても構いません。
努力値の振り方は大きくわけて2通りです。HDにほとんど振り切るか、Sを最速ヒードラン抜きまで振るかです
意地HDベースの場合でも岩石封じで最速115族を抜けるラインくらいまでSを振っておくと動きやすいです。特別意地っ張りである必然性はないので、必要に応じてDに補正をかけてもいいでしょう。HDベースであるならばメガゲンガーの攻撃は意識したいです。
陽気HSベースの場合の努力値振りは252-20-60-×-100-76がテンプレだと思います。というか私の調整ですが。HBを意地っ張りメガバシャーモの飛び膝蹴り最高乱数切り耐えまで伸ばし、Aは岩石封じ+地震でH振りメガゲンガーを確定ラインです。

一撃必殺技を持っているポケモンはチョッキとの相性が非常に良好なんですよね。
高い耐久と繰り出し性能から試行回数を稼ぐことができ、また足りない火力と搦め手を補うことができるので多くの場面で重宝します。採用側としては耐久崩しに毒々を搭載する感覚ですね。フルアタでも無理なく耐久崩しを可能にする一撃必殺技はチョッキとの相性が非常に良好な技です。
チョッキフライゴンの場合は特に、他の地面チョッキポケモンと比較しても著しく火力が低いため、それを補う【じわれ】は非常に重要で優先度の高い技となります。

惜しいのは、地割れがクレセリアに当たらないことですね。
チョッキフライゴンが一撃必殺技を撃ちたいポケモンナンバーワンがクレセリアなので、ドラゴンタイプの一撃必殺技をください。


私調べで羽休めを覚えさせたいチョッキポケモンNO.1です。



性格:ひかえめorおくびょう
持ち物:いのちのたま
努力値:CSベース
確定技:りゅうせいぐん/だいちのちから
選択技:ばくおんぱ/だいもんじ/かえんほうしゃ/ギガドレイン/じわれ/がんせきふうじ/ばかぢから/どくどく/おいかぜ

稀に存在した珠フライゴンです。第6世代で実質唯一の特殊ベースのフライゴンでしょうか。
A無振りCぶっぱでも指数は地震>大地の力にも関わらず何故特殊ベースにする必要があったのかというと、威嚇込みでメガクチートを処理したかったからです。性格補正有りでH振りメガクチートを確定、補正無しでも高乱数で処理できます。
ほとんどその一芸のための存在ですが、他のメジャーなフライゴンが【スカーフ型】【鉢巻型】【チョッキ型】ということを考えると、唯一補助技を積極的に組み込める型ということになります。
受け出てくる耐久ポケモンに毒々を入れたり、守るバシャーモの前で追い風をしたりと、柔軟性とカスタマイズ性に富んだフライゴンになります。物理型で珠を持たない理由については蜻蛉帰りで耐久を削りたくなかったからです。耐久を削っても良ければ物理ベースで補助技を持って良いとこ取りも良いでしょう。
しかし特殊を軸にしても、珠があるので火力はそう悪くありません。
龍星群はH振りFCロトムを2連打でも確定。オボン込みならランク0を2発で確定。
Aに下降補正がかかっていても、珠馬鹿力でH振りバンギラスを高乱数1発。
特殊型ならではの草技ギガドレインもH振りラグラージに高乱数1発です。
このようにそう悪くはありませんが、決して火力が高いわけではないので過信はできません。そもそもCは80しかないので期待も少ないでしょうが。

龍星群でCが下がった後にも地割れを撃つことができるので、そう隙の大きいポケモンではなく使いやすいとは思いますが、そもそもこのフライゴンを選出したいと思える相手パーティがどれ程あるかは疑問です。
第7世代では技次第で輝くこともあるでしょうか。

ガチ環境で実践する人はまずいないとは思いますが、アメモースとの相性補完は一方的に良いので蝶舞バトンの受け先としては一応優秀かと思います。

ついでに。物理基本型がない関係で話す機会もなかったですが、基本的にフライゴンはバトンの回し先として安定感を持っていました。バシャーモからは電磁波と地震を無効化しながらバトンを回せ、ペンドラーからは電磁波はもちろんのこと岩技と炎技を半減しながらバトンを回せました。
ビルド剣舞を回しても今一歩火力が足りないとされて使われなかったのかはわかりませんが、第7世代のバトンパでは是非ともフライゴンの姿を見たいものです。



フライゴンガブリアスや霊獣ランドロスの劣化だと言われ続けてきました。実際にその2匹の方が高スペックかつ幅広いシチュエーションで活躍できるので仕方ない側面もあるのですが、フライゴンにはフライゴンにしかできない仕事を持っています。

どんなポケモンを育てる時でも、そのポケモンの長所と短所を正確にわかってやることが、それぞれのポケモンを運用する上でとても重要となってきます。
第7世代で新ポケモンを育成する際には特にそうです。
そのポケモンは何ができて何ができないのか、それを頭で正確に理解しましょう。

そうすれば自ずと方針は見えてくると思います。