命中75%は当たる

主にxy・orasの育成論の【記録】を目的としています。サンムーンに向けて、温故知新の精神で。

【シングル】第6世代におけるメガルカリオの育成論まとめ


前記事(http://bashingshield.hatenablog.com/entry/2016/10/11/180000)でルカリオの歴史や珠ルカリオの可能性について語ったので、本記事ではメガルカリオについて語ります。


メガ進化は、第4世代で登場したルカリオが第6世代XYで手に入れた新たな力であり、orasシーズンが終了した現在において、ルカリオの最もスタンダードな姿です。
メガストーンの採用率は常に99%。環境で使用されているルカリオの全てがメガルカリオと言い切ってもいいと思います。

メガ進化ではルカリオの長所と特徴をそのまま伸ばしたような強化をされ、メガじゃないルカリオを使用するメリットも一応あるものの、環境の最前線では「メガらないルカリオを使うくらいなら他のポケモンを入れた方がマシ」、そう判断されています。
私もそう思います。それほどまでにメガルカリオのポテンシャルが高く、ルカリオのスペックが足りなく、現環境が修羅だということだと思います。

第6世代では、初期の頃からカバルカ構築やバンギランドルカアロー構築を代表とした起点作り系積みサイクルでエースとして頭角を現し、多くのシーズンで結果を残したポケモンでした。
強力な一致技と先制技を有し、1度積むことで多くのポケモンを圏内に押し込める、そのゴリ押しの効くアタッカー性能が評価されました。
常に環境の中心にいたメガガルーラを上から倒すことができ、また同様にファイアローを神速で上から縛れることも強力な採用理由となりました。
ファイアローに関しては味方としても非常に心強く、低耐久同士ながら補完の取れた2匹で積みサイクルを行う姿も非常に多く見られました。

その他のパーティとしては、蜻蛉ルチェンで繰り返しメガルカリオを場に繰り出し相手に負担をかける構築や、サイクルの中で欠伸や壁を展開していく構築、シンプルなスタンパで臨機応変に崩しや削り、切り返しを狙う構築など、その人気さゆえに多彩なパーティが考案されてきました。

しかし、それらのパーティで採用されていたメガルカリオは、そのほとんどがASかCS252振りで、技構成も3ウェポン+積み技ばかり、攻撃範囲も物理と特殊でほとんど変わらない、といった単調なものでした。
その要因は至極単純で、S調整や耐久調整するメリットがほとんどないこと、シングルで活用できる補助技が積み技ばかりなこと、実用的な攻撃技のタイプが物理と特殊でほとんど変わらないことが挙げられます。
しかし、oras環境も煮詰まってくると、身代わり採用個体やフルアタ個体も増えていきました。


以下に、第6世代のメガルカリオの型をまとめたいと思います。



【物理メガルカリオ-基本型】
性格:ようき
特性:せいぎのこころ→てきおうりょく
持ち物:ルカリオナイト
努力値:AS252振り
格闘技/先制技/サブウェポン/つるぎのまい


・特性
通常ルカリオの特性は正義の心か精神力、不屈の心のの三択とありますが、物理であるなら【せいぎのこころ】一択です。
叩き落とすや悪の波動、イカサマ読みで繰り出すことは山ほどあり、軽負荷でAを一段階上昇させる正義の心を選ばない理由はありません。正義の心発動からイージーウィンも有り得ます。ルカリオ入りパーティはギミックや相性補完の都合上、カバルドンランドロスやゲンガーボルトスイクンファイアローなど、猫騙しガルーラやチャーレムに強い味方が同時選出されやすいので相手の無償メガ進化を恐れる必要がありません。どうせ相手エース(メガガルーラメガチャーレム)ではこちらのエース(メガルカリオ)に勝てません。
【ふくつのこころ】のS上昇も決して一笑に付すようなものではないと思いますが、【せいぎのこころ】の発動機会とリターンの方が大きいです。これは第7世代に移行しても揺るがないでしょう。

耐久調整が活きることが少なく、無振り(4振り)でも最低限の繰り出し性能を持っているのでエースの仕事をこなすために極振り。
ビルドアップ(特殊型で瞑想)を持つ場合は別ですね。

・格闘技
インファイト】と【とびひざげり】の二択となります。
高速格闘枠としてバシャーモではなくルカリオを採用するメリットの一つが命中安定で連打の利く格闘技を所持していることなので、ほとんどの場合はインファイトが採用されてきました。しかし、飛び膝蹴りで乱数が動くことも度々あり、その採用はプレイヤーの判断に任されます。BDダウンの自デバフ効果も、紙耐久とはいえ実戦では意外と無視できません。第7世代ではこれらの差が如実に現れるシーンも出るかもしれないので要検討です。
ちなみにB4振りガブリアスメガルカリオインファイトを確定耐えします。高速アタッカーにあるまじき防御力まじ主人公。

・先制技
しんそく】と【バレットパンチ】の二択になります。正直これがメガルカリオの採用理由の全てと言っても過言ではないかもしれません。第7世代以降ルカリオの立ち位置がどうなるかは不明ですが、ポケモンにおいて上から高火力で殴れることは絶対的な正義です。
優先度+2でボルトやアローの先制技の上を取れる神速が優先されるケースが多いようですが、ゲンガー(メガゲンガー)を上から縛れるバレットパンチも第6世代の環境では(というか正直第4世代からずっと)重宝されました。物理鋼技の選択肢が実質的にアイアンテールバレットパンチしかないので、「フェアリーを殴りたいが命中不安技も採用したくない」といった人にも需要がありました。縛れる範囲が異なるため、同時採用もありだったと思います。鋼技に関して、命中安定を取ってラスターカノンを採用するのであれば、CSベースの別の型が適していると思います。

・サブウェポン
アイアンテール】と【地震】【れいとうパンチ】【ストーンエッジ】がよく選択されます。
アイアンテールに関しては適応力補正がかかるのでメインウェポンも同然のぶっ飛び火力ですが、その75%という低い命中率から採用を敬遠されることも多い技でした。しかし、あまり言及されないのが不思議なくらいなのですが、インファイトを半減または無効にする虫・毒・飛行・エスパー・ゴースト・フェアリーの全てのタイプに等倍以上で通るため、相性補完も非常に良い技となっています。また、その火力によりエースとして広い範囲を見ることがでるようになるため、物理ルカリオをエース運用する上では持ってないと窮屈に感じることも多々ある技です。
地震は、説明不要、天敵中の天敵ギルガルドに対する技です。剣舞地震で確定1発。ピンポイント気味ですが、稀にインファイトの自デバフを嫌って打つこともあります。
冷凍パンチはorasでメガボーマンダが現れてから採用率が上がりました。冷凍パンチを採用していないと後出しされ放題な上に龍舞の起点にされ、負けに直結します。威嚇込みでH252マンダを確定2発に入れられるため、交代読みで当てることで対処可能です。天敵その2のランドロスにも4倍で刺さります。その他ボルトロスやサンダーへの打点となります。
ストーンエッジは格闘技と相性の良いサブウェポン。ボルトロスやサンダー、ギャラドスリザードンなど多くのポケモンに刺さりますが、やや火力が心許なく命中も不安で、後出しされても負けに直結することが少ないので採用率は控えめでした。
ルカリオの記事では噛み砕くもサブウェポンの選択肢に挙がりましたが、メガルカリオの場合は【等倍アイアンテール>抜群噛み砕く】となるため、優先度は著しく低くなっています。鋼技が半減されるブルンゲルは珠ルカリオと異なり噛み砕くでは倒せず、シャンデラギルガルドには地震の方が通ります。メガヤドランは剣舞を積んだ状態から対面しても鉄壁持ち特化メガヤドランの場合は最悪起点にされてしまいます。

エースの突破力を高める手段です。適応力により鉢巻ガブリアスと同等の火力を得ましたが、逆に言えばランク0の状態では鉢巻ガブリアスと同等の火力しかありません。また、神速やバレットパンチも威力は80しかなく、速攻アタッカー相手でも4割削るのが関の山となっています。そこで、剣の舞で突破力を高めます。
これは特殊型にも同様のことが言えるのですが、ルカリオは低耐久で弱点もメジャーなため、欠伸や壁などでサポートしないとメガ進化のタイミングも積む機会もないと思われがちです。しかし、実際に運用すれば解ることと思いますが、メガ進化のタイミングはいつでもあり、積む機会もサイクルの中に多く隠れています。非アタッカーの技であれば弱点であっても耐えられる(こともある)程度の耐久はあり、鋼の優秀な耐性もあります。相手を縛っている状況を作ればメガ進化することもできます。それでも「窮屈で動かしづらい!サイクルで優位を取りたい!」という方には、後述の身代わり採用個体をお勧めします。
あと、剣の舞の代わりに【つめとぎ】を採用する型も存在しますが…アイアンテールの命中を気にしなくて済むようになること以外のメリットが見えなかったのでここに記すだけにします。そもそも爪研ぐ暇なくアイアンテールを打たざるを得ないことも多く、剣舞の火力が恋しくなることもありました。意地っ張りメガルカリオなら可能性はあるのかもしれません。



【物理メガルカリオ-身代わり型】
性格:ようき
努力値:AS252振り、余りBorD
格闘技/先制技/選択/みがわり


努力値振り
H無振りで4n+1となるので余りの4はBかDに振ります。

・格闘技と先制技
前述の基本型参照

・選択
サブウェポンか剣の舞を採用します。範囲を広げるのも良いでしょうし、身代わりと合わせて起点を増やすのも良いと思います。個人的には3ウェポンの方が動かしやすかったですが、構築の相性と環境次第ではあると思います。

・みがわり
この型のコンセプトです。3ウェポンであるならば剣の舞の代わりに採用します。メガポケモンの身代わりの強さは改めて言及するまでもないかもしれませんが、メガポケモンは強い交代強制力を持ち、また状態異常技を誘発します。そこで身代わりを展開すれば、読みの負担を軽減しつつ安全に試合を運ぶことができます。至るところから鬼火や電磁波が飛んでくる環境に居たり、交代先を読むことを窮屈に感じる人は一度採用してみてはいかがでしょうか。第6世代においては基本型の剣舞ルカリオより使いやすかったかもしれません。第7世代以降でも、お互い探り探りの環境初期や事故の増える環境終盤に特にお勧めです。



【物理メガルカリオ-フルアタ】
性格:ようきorむじゃき
特性:せいぎのこころ→てきおうりょく
持ち物:略
努力値:AS252振りorA228 C28 S252振り
格闘技/先制技/れいとうパンチ/選択

例:インファイト/神速/冷凍パンチ/バレパン
例:インファイト/バレパン/冷凍パンチ/悪の波動

・性格および努力値振り
【ようき】の場合は物理一本、【むじゃき】の場合は悪の波動を採用します。
陽気の場合はシンプルにサブウェポンを増やして攻撃範囲を広げた型、無邪気の場合は主にメガヤドランをメタった型となります。
ASベースの無邪気メガルカリオは私個人は育成したことがないため机上の空論と聞きかじっただけの型となりますが、無邪気でCに28振ることによって、201-101メガヤドランに対して悪の波動の最低ダメージを100確保することができます。それによって相手のメガヤドランに隙を作らず、メガヤドラン入りの構築相手にも選出を歪めないで済むというメリットがあります。しかし、受けループを物理ベースのルカリオで崩そうとするとゲンガーやフシギバナグライオン相手に窮屈な思いをすることになります。受けループ以外でメガヤドランが増えた時に活躍するかもしれません。一応パンプジンなどにも唯一有効な物理ベースの型です。

・技構成
環境やパーティに合わせ、かなり自由に組み替えることと思います。第6世代では基本型の格闘技+先制技+サブウェポンの形に範囲確保の冷凍パンチを刺すことが多かったです。環境に多く居て苦手なメガマンダや霊獣ランド、ボルトサンダーに刺さりました。
範囲を広げて動きやすくする代わりに、身代わり型と比べると読みの負担が増え、剣舞型と比べるとここ一番の爆発力に欠けます。
第7世代においてサブウェポンの選択肢が増えることがあれば、自然と増えていく型なのではないでしょうか。



【物理メガルカリオ-ビルドアップ型】
性格:ようき
努力値H108 A36 B108 D4 S252
とびひざげり/バレットパンチ/れいとうパンチ/ビルドアップ

努力値振りと型雑感
B+1で特化霊獣ランドロス地震を確定耐え
せっかく積んだのにスカーフポケモンや不意の物理弱点技に潰されるのが嫌だったので考案したオリジナルの型です。瞑想型がありならビルドアップもありだろうという安直な発想から生まれました。ランク+1で色々と耐えるようになるので一見実用性のある型でした。まだまだ研究が進んでいない型なので全否定はしたくありませんが、現状調整をしてまでビルドアップを採用する実戦でのメリットはありません。
マンムー地震を耐えても礫に縛られます。ガブの地震を耐えても鮫肌で中乱数で相討ちになります。
じゃれつくを耐えても先制技で縛られます。
積まなきゃ火力ありません。積んでも思ったより火力出ません。
ビルドアップ型は可能性だけは感じるので、第7世代で開拓が進むか環境が追いつくことを願います。
ちなみにビルドレ型は型を載せるのもはばかられる程度にはゴミでした。



【特殊メガルカリオ-基本型】
性格:おくびょう
特性:せいしんりょく
持ち物:略
努力値:CS252振り
ラスターカノン/しんくうは/選択/わるだくみ

・特性
【せいしんりょく】一択です。【ふくつのこころ】にも可能性は感じるのですが、現状、相手のスカーフガブリアスを抜けるようになるくらいで、大半はガルーラに怯まされた次のターンにギルガルドボルトロスなどのルカリオストッパーに回されてランク上昇をリセットさせられます。第7世代でルカリオに隙を見せる構築が流行ることがあれば或いは…?

物理基本型と同様ですね。ぶっぱがいいです。

・確定の技構成
代わりになる技がない【ラスターカノン】と【しんくうは】は確定です。
前語りで“ルカリオは物理も特殊も範囲がほとんど変わらない”と話しましたが、一番範囲が変わる点は先制技で縛れる範囲でしょうか。
具体的に神速バレパンで縛れず真空波で縛れる相手は、砂ドリュウズ、龍舞メガバンギラス、龍舞メガギャラドス、物理メガルカリオ、スカーフサザンドラ、先にメガ進化されたメガガルーラ、スカーフガブリアスなどです。
他にもいますが、これらのポケモンを特に意識する場合は特殊型が優先されると思います。補足が必要そうなスカーフガブリアスについてですが、ランク+4神速は確定耐えで、ランク+4真空波は中乱数となっています。
【わるだくみ】は足りない火力補強です。メインウェポンの威力が物理(インファイト)の240と違って160しかないため必須です。低火力ゆえに特殊ベースのフルアタは無いと断言してもいいかもしれません。
しかし、低火力と言えども悪巧み後の抜き性能は物理型と肩を並べるか、構築によっては物理型を上回ります。第6世代はガルーラやファイアロークチートに代表されるような物理アタッカーが大躍進を遂げた世代であり、それに伴って防御特化の受けポケモンや鬼火、威嚇といった対策も非常に多くの構築に組み込まれていました。よって、それらの対策が効かない特殊アタッカーは単純に動きやすい環境でした。環境に多くいる特防特化のポケモンで特殊メガルカリオを抑えられたのは、ボルトサンダーくらいだったのではないでしょうか。もちろん物理特殊共通してメガルカリオの天敵となるポケモンたちにはストップさせられましたが。

・選択の技候補
選択技としては【きあいだま】【はどうだん】【あくのはどう】【めざめるパワー氷】が挙げられます。
まず、ほとんどの場合、気合玉か波動弾のどちらかが選択されます。気合玉を採用するメリットは、単純に特殊メガルカリオ最大火力の技であり、相手への負担が大きいことが挙げられます。特にHBベースの相手のルカリオ対策ポケモン(サンダーやギャラドス)がステロ込みでとはいえ悪巧み気合玉で吹き飛ぶのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。しかし命中率は70%と信用なりません。その点、波動弾は必中技で信頼性のあるメインウェポンです。しかしその代わり威力はラスターカノンと同じく80であり、範囲は広がるものの突破力に欠け、ルカリオを受けにくるポケモンに仕事をさせてしまうことが多いです。役割対象であるメガガルーラですら振り方次第では確定で落とせないと言えば、その負荷の軽さが伝わるでしょうか。半減できる相手ならば簡単に止められてしまいます。最もルカリオの場合は物理と特殊の分布が50:50であり、偏った構築でもなければその選択は使い手の好みに委ねられるくらいなので、並のポケモンでは後出ししづらいのですが。真空波の2倍の火力であるため、ダメージ感覚が非常に分かりやすいという運用上のメリットはありました。
悪の波動を選択するメリットは、格闘技との完璧な相性補完によるもの…というよりは、ギルガルドやヤドランへの打点の意味合いが強かったです。物理型でも触れましたが、格闘技と鋼技だけでも補完は優れているので。
めざめるパワー氷は主にグライオンをメタった技です。H252振りを確定で、Dに厚めのグライオンでも身代わりを張れないHPまで追い込みます。その他メガボーマンダガブリアス、サンダーなどへの最高打点となり得ます。



【特殊メガルカリオ-瞑想型】
性格:おくびょう
特性:略
持ち物:略
努力値:S252、Hラインは好みによるが、振らないと身代わりを持つ意味も薄い
ラスターカノン/しんくうは/めいそう/みがわり

よくいる瞑想身代わり型をルカリオでやろうとした型。メガフシギバナをメタった〜といった文言を見かけることもありますが、元々そこまで苦手なポケモンでもないのでよくわかりません。身代わりがあれば確かに安定して起点にはできます。その他、例によってクレセスイクン、展開によってはポリゴン2ナットレイの前で展開をしていきます。ルカリオは耐久バフを使うイメージがないため、言うなれば【相手の意表を突きます】。ランク+1で眼鏡ニンフィアハイパーボイスも耐えられるためかなり多くの特殊アタッカーの前で積むことができますが、数あるルカリオの型の中では範囲と火力は控えめです。上から殴られることにも強くなるので、第7世代以降、もう少し研究が進んでもいい型だと思います。派生として【3ウェポン+瞑想型】も使い勝手は悪くなかったです。



【両刀メガルカリオ-対受けループ型】
性格:むじゃき(orひかえめorおくびょう)
努力値:CSベース

・型の存在意義
第6世代では、対策方法の限られる受けループを1匹で見れるポケモンとして採用されることがしばしばありました。第5世代でも受けル対策用ルカリオという型があった記憶があります。それほどまでにルカリオは【受けづらい】ポケモンということでしょう(現実は非受けループに受けられまくりますが)。第5世代でも第6世代でも環境の上位に一定数の受けループが散見されたため、それを対策することは恐らく第7世代以降も必須であり、これからも採用されていく型なのではないでしょうか。個人的にはメガルカリオはあくまでエースとして採用したいので、パーティの補完として汎用性や突破力を落としたこの型は使用したくありませんし使用したこともありませんし、正直「ゴミで枠一つ潰すくらいなら汎用性のあるポケモンで受けル対策した方がよくね?」と思います。

A20振りからB振りラッキーが確定。想定するHラインに合わせてAを適宜上げていきたいです。A20振りだとB特化エアームドに後投げを許すのも気になるところ。無補正A20振りはメガルカリオの最低ラインです。
C252振りランク+3からD振りラッキーを確定。Dが甘ければランク+2から乱数圏内に入りますが、電磁波持ちの相手の対策としては不安定です。単純に命中不安なのもネック。【特殊型でもラッキーを倒せる】ことを覚えておけばいいと思います。ちなみに性格無補正と性格補正有りではラッキーとヤドランに対する乱数が大きく変わります。具体的には補正有りランク+2気合玉で2匹とも中乱数圏内に押し込めます。よって、控えめの採用も一考かもしれません。
・ラスターカノン
ゲンガーやフシギバナエルフーンへの打点となる技。鋼技は型によっては対受けループでは打つ機会は少ないかもしれませんが、ないと困る場面も侭あります。C236振りでもほぼ全てのエルフーンを確定1発。ランク+2ならグライオンも確定1発
ヤドラン対策。Cに努力値を割けばほとんどのヤドランが確定2発圏内に収まります。ヤドランは詰ませ性能が高いので、受けループ対策なら必須クラスだと思います。
・めざめるパワー氷
グライオン対策。C236振りなら安定して処理が可能です。ランク+0のラスターカノンでは後行身代わりを許してしまうため、完璧に対策しようと思うなら必須の技です。
・わるだくみ
メガルカリオの汎用性を崩さずに受けループ対策をするなら必要になりそうな技です。あると対フシギバナをより安定させられます。

ここまでをまとめると、幾つかの技パターンが見えてきます。
1つが無邪気A20 C236 S252振りで【インファイト/ラスターカノン/悪の波動/めざめるパワー氷】のフルアタ仕様の型。受けループのどのポケモンと対面してもある程度有利に立ち回ることができますが、再生力のあるヤドランを1発で仕留めることができないと立ち回りで挽回されかねないです。また、メガルカリオなのにエアームドを見ることができないのが気になります。
2つ目が任意の性格CS252振りで【気合玉/ラスターカノン/悪巧み/@1選択】の、ほぼ特殊基本型と同じ型。受けループのどのポケモンも突破し得る可能性を秘めていますが、命中不安定技に依存することになります。控えめにした際にゲンガーに上を取られることも非常に気になります。あと1枠の選択技については、臆病ならばヤドランを倒すための悪の波動が確定、控えめならば汎用性を維持するための真空波が優先されるでしょうか。
3つ目が無邪気A20 C236 S252振りで【インファイト/ラスターカノン/悪の波動/悪巧み】といった型。ちょうど1つ目と2つ目の中間を取った型でしょうか。受けループに対応しつつも悪巧みラスターカノンで汎用性を維持できる型です。ちなみに火力指数は【無振りインファイト>252振り波動弾】となるので、悪巧みを使用しない際の汎用性もそう気にならないかと思います。さらに余談ですが、メインウェポンの命中を気にする人はこの型の悪の波動を真空波に変えた【インファイト/ラスターカノン/真空波/悪巧み】で使用することもあるようです。どちらかと言えば特殊基本型の発展形ですね。環境次第ではこの型がテンプレ・基本型になることもありそうです。



さて、ここまで第6世代で見られたメガルカリオの型をまとめてみました。

いかがでしょうか?
こうやって改めて見返してもあまりパターンはありませんね。サイコキネシスやら瞑想やら覚えるのでステロや電磁波や両壁やトリックルームくらい覚えてくれても良さそうなものなんですが、どうしてルカリオはこんなに脳筋なのでしょう。
脳筋のくせに物理と特殊で範囲があまり変わらないので、第6世代では物理だろうと特殊だろうと、似たような相手・似たような構築によく止められていました。
苦手なポケモンが環境上位に多かったことも非常に大きな要因ですね。

第7世代で新ポケモン新メガ進化の追加によりどのように環境が動くかは想像もつきませんが、元々ルカリオにできることはそう多くありません。
第6世代で開拓された型をベースにブラッシュアップし、周囲のポケモンでサポートしていくことがルカリオを使う上で重要で、ルカリオ使いが心得なければならないことだと思います。


実はルカリオで一番可能性を感じてる技は毒守と剣舞の枠に突っ込む高速移動。
環境にギルガルドと三日月クレセリアがいなければ毒まもはガチ採用してた。
第7世代に期待。